検索で上位にヒットしないホームページは…

今回は当店で実施している「検索エンジン対策(以下SEO)」について語ります。グーグル関係者による「検索で上位にヒットしないホームページはこの世に存在しないのと同じだ」という旨のコメントを聞いたことがある方も多いでしょう。この記事は、あくまでも店長が独自に研究した結果であり、同じことをやっても同じ結果が得られるとは限りません。が、アイループが単なる中古パソコン販売店ではないことを強調するために、このような記事を書くことにしました。

◇

まず、企業(ビジネス組織)にとってホームページを持つことはどんな意義があるのでしょうか。
◆1. 単純に、カッコがつく (企業のイメージアップ)
◆2. 年中無休で顧客への情報提供ができる
◆3. 通販も可能である

ひとまず言えることは、ある程度の企業であればホームページを持っていて当然という時代になっています。アイループのホームページを見てお電話をされる企業様もいらっしゃいますが、仕入にしても販売にしても、まず私は企業名でホームページを検索します。ホームページが無ければ、いくら「1000台欲しい」という案件であっても信用できません。それくらいホームページの有無は、企業の信用に深く関係しています。

また、会社情報だけでなく、商品の情報や企業理念など、お客様に伝えたい様々な情報を提供できます。商品の情報に値段が書いてあれば、通販ビジネスも展開することができます。さらに、少し難しい話になりますが「co.jp」ドメインであれば「企業(ビジネス組織)」であることを証明できます。メールアドレスとホームページで同じドメインを使用してあれば、さらに信用ができるでしょう。ちなみにアイループは小規模個人事業なので、「co.jp」ドメインを取得することはできません。代わりに独自ドメイン「i-loop.jp」にて、ホームページとメールアドレスを設定しています。

では、企業はホームページさえ持っていればそれで良いのでしょうか。答えは否、そのホームページが検索でヒットしなければ何の意味もありません。例えば「アイループ」といったユニークな企業名でヒットすることは当然なので、これは何の自慢にもなりません。「アイループ」で検索する人は、アイループを既に知っている人です。大切なのは、企業名以外のキーワード「中古パソコン」、「大阪」、「阿倍野」、「修理」等のキーワードでヒットすること、つまりアイループを知らない人が「大阪　中古パソコン」等のキーワードで検索して初めてアイループの存在を知る、ここに最大の意義があります。

◇

検索で安定して上位にヒットするようになれば、特に営業をかけなくても仕事が勝手に舞い込んできます。寝ていても遊んでいても、GoogleやYahoo!の検索エンジンが勝手に24時間体制で営業してくれるのです。…と、それは言いすぎですが、少なくとも長期的な観点からビジネスに有利な効果をもたらすことは確実です。

既にお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、この日記の執筆時点でアイループはYahoo!検索キーワード「大阪　中古パソコン」にて、安定して1位をキープしています。月に1度くらいは4位あたりまで後退しますが、次の日にはまた1位に戻ります。

日本では約70％の方がYahoo!を検索エンジンとして利用されていて、実はGoogleは約20％程度しか利用されていません。このことから、日本ではGoogleよりもYahoo!に重点を置いて、検索アップを図る必要があるのです。

さらに、当店のビジネスコンセプトは「全国ネットでの販売」ではなく、「大阪」とくに「阿倍野区近辺」での顧客獲得に力を入れています。つまり、「中古パソコン」でヒットする必要は無く、「中古パソコン」に加えて「大阪」や「阿倍野」というキーワードで複合検索されたときにヒットすれば充分なのです。お客様の気持ちになって考えてみましょう。近所の中古パソコンショップを探そうと思ったら、まず「中古パソコン　販売店」などのキーワードで検索しそうなものです。ところが、検索でヒットするのは全国ネットで通販をしている業者さんばかりです。そこで、「大阪」というキーワードで複合検索しよう、という発想が出てきます。当店が狙いを定めたのは、まさにこのキーワード「大阪　中古パソコン」なのです。事実上、Yahoo!の検索エンジン上では「大阪の中古パソコンショップと言えばアイループが1番」という扱いになっています。個人事業主でも、大手競合他社の上に出られることを証明してみせました。

アイループのサイトを開設したのは2008年4月10日です。Yahoo!検索「大阪市　中古パソコン」で1位を記録したのは4月30日、同「大阪　中古パソコン」での1位は7月21日です。さて、なぜこんな小さなパソコン屋のホームページが検索エンジンで上位に表示されるかです。
◆1. 開設初期に被リンクを多く獲得した
◆2. タグ打ちで文字中心の構成とした
◆3. その他のテクニック

SEO関連のサイトには必ず書いてあることですが、被リンクを獲得することが検索アップの第一歩です。多くのサイトからリンクされ、さらに優秀なサイトからもリンクされているサイトはやはり優秀であり、より上位に表示する価値がある、という考え方が一般的です。ここでの「優秀」とは、「世の中の役に立つ」という意味です。初期の被リンク獲得に貢献したのは、打鍵トレーナーというタイピングプログラムです。タイピングの記録と一緒にホームページのURLを登録できるため、従来のように相互リンクの依頼をして回らずとも、被リンクを意図的に獲得できます。当時は他の業者さんの登録がほとんど無かったため、これを本格的にSEOで取り入れた業者はアイループが最初と思われます。こうして50程度のリンクを一気に獲得し、Yahoo!検索で突然上位に浮上しました。ところがGoogleには「SEOスパム」と判定されたらしく、検索結果に全く出ないというペナルティー(？)を食らいました。残念ながら、現在でもアイループはGoogle検索でいまいち上位にヒットしません。

さて、タグ打ちについてです。ホームページの作り方は大きく分けて2つあります。1つはホームページ作成ソフトを使って作る方法、もう1つはタグ打ちで作る方法です。適当なホームページを開いて、ページ内で右クリック→「ソースの表示」をクリックしてみてください。これで表示される暗号のような文字列(HTMLと言います)が、そのホームページのプログラム部分だと思ってください。Internet Explorerなどのブラウザはこの暗号を解読して、人間の目に見える形へビジュアル化することでホームページが表示されます。ホームページ作成ソフトは、このHTMLを自動的に生成してくれます。ところが、ソフトで生成されたHTMLは多くの無駄な記述や文法間違いを含み、これはSEO的に見るとマイナス要因らしいです。また、わかるひとが見れば「ソフトで作ったな」ということがすぐにバレます。タグ打ちの知識があれば、これらHTMLを手修正しながら好きなようにホームページを構築できます。わずか1ドットのズレや、文字間隔の調整、表のデザインなど、細かい部分までこだわったホームページが作成できます。当店ではソフトを一切使わず、全てタグ打ちにて莫大な時間を掛けてホームページを作成しています。これにより無駄な記述を省いてスッキリしたHTMLとなり、検索エンジンにも好まれるものとなった可能性があります。

タグ打ちにより軽快なホームページができても、それが文字(テキスト)中心である必要があります。文字が多いサイトなら、それを検索エンジンが拾い上げてくれます。例えばこのホームページのトップには「中古パソコンショップ」、「中古パソコン店」、「中古パソコン屋さん」といった、同じ意味を持つ違う言葉が使われています。また、「大阪」、「阿倍野区」、「中古」、「販売」、「購入」、「修理」、「パソコン教室」など、関連キーワードを豊富に並べています。こうすることで、より幅広いキーワードでヒットするホームページとなります。これらの狙ったキーワード以外にも、なぜか「中古ゲーム」や「中古自転車」などのキーワードで漂着する方もいます。これはトップページ中に「子ども達が…ゲームやネットをして…」、あるいは「自転車5分圏内は出張料金無料」というテキスト(文字)を含んでいるためです。まとめると、「テキスト(文字)中心で構成されたサイトは検索に強い」ということが言えます。逆に、画像を多用し、文字さえも画像化しているようなサイトは、見た目はカッコ良くても検索に関して非常に不利となります。

いくらテキスト(文字)中心といっても、画像が全く無いサイトでは、さすがに見た目が貧相です。そこで画像を多少なりとも使用するわけですが、この画像についても「画質を損なわない程度に限界まで1キロバイトでも軽くする」というコンセプトの元に画像編集しています。また、作成した画像の縦横のピクセル数は正しく設定し、画像に矢印を乗せた際のテキスト表示(alt属性)も書いています。こうすることで、なるだけ軽快に動作し、閲覧者の立場に立った親切なサイトとなるよう気を付けています。

その他のテクニックとして、アイループのホームページは元々Yahoo!が運営しているYahoo!ジオシティーズの有料版です。また、トップページにはYahoo!の検索窓があり、店舗概要のページにはYahoo!地図へのリンクもあります。さらにYahoo!ブックマークへも登録し、Yahoo!様様のサイトとなっています。このようにYahoo!にとって都合の良いサイトである為、Yahoo!検索では優遇されているのではないかと思います。ちなみに、アイループのサイトはYahoo!カテゴリ(Yahoo!ビジネスエクスプレス)に登録されていません。登録するには\52,500という高額な審査料がかかり、経費削減のため登録申請を見送っています。にもかかわらず、既にカテゴリ登録されている大手競合他社と肩を並べる検索ヒット力を持っているのも事実です。いろいろな研究の結果、私の結論としては「Yahoo!にカテゴリ登録する必要性はほとんど無い」と考えております。

他にも多くのテクニックをNETサーフィンしながら収集し、実際にホームページに反映させ、しばらく様子を見る、という地道な研究を重ねてきました。トップページには更新日時を表示し、サイトがリアルタイムで生きていることを閲覧者にアピールしています。ビジネス系サイトに限定すれば、「更新日」が2007年某月だったり、最新の「新着情報」の日付が半年前だったり、店長のブログが数ヶ月更新されていなかったりすると、そのホームページは死んでいるものと同じです。表示されている商品の値段が過去のものだったり、その商品は既に在庫切れだったり、情報が正しいかどうか疑ってしまうホームページなら、ビジネス系サイトとして最悪です。サイトを見ているお客様や業者様は、限られた時間の中で欲しい情報だけをピックアップする性質があります。アイループのサイトは日々更新され続け、いつも新鮮な情報を提供できる必要があるのです。また、サイト管理者(店長)としては、閲覧者に信頼されるようなサイトを作る必要があります。そのため、現在でも変わらず日々更新し続けています。この店長日記も、そういったコンセプトの元に新設したコンテンツなのです。普通のビジネスサイトなら、トップページから店長日記へのリンクをクリックすると、ブログなどの別サイトへ飛ばされるものですが、あえて日記ページまで同一ドメイン内でタグ打ち構築しています。ここまでする必要は無いのですが、店長はとても頑固なので…あまり気にしないでくださいませ(笑)。

長くなりましたが、ホームページ作成と検索アップについて、店長の考え方を語りました。今後も皆様の参考資料となるよう、時間を見つけて店長日記を更新していきます。自サイトをお持ちの方で、もし内容を気に入っていただけましたら、トップページへリンクしていただけると嬉しいです☆